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ホクロとは、もっともありふれた良性腫瘍といえます。
日本人の場合、平均10個はホクロを持っているといわれています。
ホクロのない人はいませんので腫瘍とはいってもほとんど治療を必要としません。しかし顔の目立つ場所や手足では気になることも多く、生活上、または社会的に支障のある場合、たとえば、盛り上がったホクロがしばしば引っかかって出血する、鼻の真下にあって、他人に『ゴミ・鼻くそ』と間違えられる、などといった場合は治療を行います。
ホクロの治療を希望されて来院される方の中に、実はホクロと思っていた色素斑がホクロではなく、皮膚癌の一種であることがあります。
その場合は美容的な問題ではなくなりますので、再発しないように完全に切除することがもっとも重要です。
少し専門的に言いますと、ホクロという呼び方は医学用語ではありません。 一般には比較的小さな黒っぽい皮膚の病変をこのように呼び、医学的には色素細胞母斑と呼びます。 |
母斑とは、生まれつきの“あざ”のことを指します。
しかし、実際はホクロは生まれたときにはほとんどないので後天性色素細胞母斑と呼ばれることもあります。
直径が 1cm以上の色素細胞母斑は一般には黒あざと呼ばれ、生まれつき存在する本当の母斑がほとんどで、顕微鏡で組織検査をしても区別できないので、大きさやできる時期によって診断されています。
原則として悪性化することはありませんが極まれに悪性化することがあります。美容的な見地から切除などの治療が必要かどうかを判断します。ただし悪性の皮膚腫瘍にホクロと似たものがあるので、それを見分けることが必要です。
一般的に“できもの”といわれているものは、医学的には腫瘍と呼ばれます。
腫瘍は、体の表面や体の中にでき、かたまりとして触れたり、色が違っている部分があるなどのものを総称して呼ぶ言葉です。
腫瘍には、良いものや悪いもの、生まれつきのものや生まれてからできるもの、平らなものや盛り上がってくるものなど、全てが含まれます。
形成外科では主に、体の表面に近い部分の腫瘍、すなわち皮膚や脂肪、筋肉などにできた腫瘍を扱います。
自然になくなる腫瘍は少なく、たいていは徐々に大きくなっていってしまいます。小さいうちに取ってしまうほうが手術の傷も小さく、簡単な手術ですみます。
腫瘍をそのままにしておくことで、重要な神経を圧迫たり、筋肉を圧迫したり、感染したりすることもありますので 受診をして相談してみることをお勧めします。 |
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良性腫瘍切除の扱いとなるものは健康保険がききますので、通常6,000円〜10,000円以内にはおさまります。 |
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